なぜ「1人で18サイト」が可能なのか
2026年5月現在、私が運用するメディアネットワークは日本語8サイト+多言語9言語で合計18サイト。毎日18本の記事が自動生成・公開され、累計2,000本以上の記事があります。スタッフは私1人。
秘訣はシンプルです。「記事を書く」という作業を完全に機械に委ねた。人間がやるのは「プロンプトの設計」「品質ルールの定義」「異常の検知と修正」だけです。
システム全体像
パイプラインは以下の構造になっています:
Vercel Cron(毎日3〜4回)
↓
/api/generate-article(Next.js Route Handler)
↓
Gemini 2.5 Flash API(記事本文生成)
↓
QAパイプライン(文字化けチェック→品質検証→E-E-A-T確認)
↓
GitHub API(content/articles/{slug}.md にコミット)
↓
Vercel 自動ビルド・デプロイ
↓
IndexNow ping(Bing/Googleにインデックス通知)
↓
Discord Webhook(完了通知)
実装のポイント:QAパイプライン
「AIが書いた記事をそのまま公開する」のは危険です。文字化け、不完全な出力、品質不足の記事が必ず発生します。そのために私が構築したのが8段階のQAパイプラインです:
checkMojibake()— 文字化け検出・最大2回リトライvalidateAndCorrectArticle()— Front Matter補完・slug正規化・JSON-LD生成runArticleQA()— 11項目チェック(言語・YMYL・構造・SEO・カテゴリ偏り)addRelatedArticles()— 同カテゴリ関連記事を自動挿入buildSeasonalCTABlock()— 季節CTA自動挿入appendGenerationLog()— 生成ログ永続記録recordSuccess/Failure()— 3回連続失敗でDiscord 🚨- Discord通知 — 品質スコア・記事URL・topicを送信
コスト試算(実際の数字)
| 項目 | 月額 | 備考 |
|---|---|---|
| Vercel Pro | $20 | Cron複数回実行に必須 |
| Gemini API(2.5 Flash) | $30〜80 | 記事数・文字数による |
| GitHub(Actions) | $0〜5 | 無料枠で大半カバー |
| 合計 | $50〜105 | 18サイト・月540本生成 |
月540本の記事生成が$50〜105。1記事あたり約10〜20円のコストです。記事1本が検索から月1セッション集めれば、AdSenseで回収できます。
実際に失敗したこと
正直に書きます。最初の3ヶ月はほぼ失敗でした。
- 文字化け問題:Geminiが稀に日本語と英語が混在した記事を出力する。checkMojibake()で解決。
- 同じ記事を何度も生成:used-topics.jsonで使用済みトピックを管理しないと重複が発生。
- TypeScript Strictエラー:Vercelのビルドが通らない。ignoreBuildErrors:trueで暫定回避しつつ修正。
- GitHub APIの409 Conflict:並行コミット時にSHAが変わる。再取得ロジックが必須。
導入を検討する企業へ
このシステムは「技術スタックが分かる人」が自社で構築するには1〜2週間かかります。私の場合は試行錯誤で3ヶ月かかりました。
もし自社のメディアやブログに同様のパイプラインを導入したい場合、MediaForge AIとして受託開発も行っています。
よくある質問
Gemini APIの料金はどのくらいかかりますか?
Gemini 2.5 Flashは入力100万トークンあたり$0.075〜。18サイト・日18記事を生成しても月$30〜80程度に収まります。VercelのProプランが別途月$20必要です。
Vercel無料プランでCronは使えますか?
Vercel無料プランはCronが1日1回のみに制限されています。複数回の自動生成にはVercel Proプラン(月$20)が必要です。
記事の品質はどうやって担保しますか?
8段階のQAパイプラインを通過した記事のみを公開します。文字化けチェック・形式検証・11項目品質チェックを自動実行し、3回連続失敗するとDiscordに警告通知が届く仕組みです。